TOPICS

更新情報
  1. TOP
  2. 更新情報
  3. 【住宅のプロが教える】パッシブデザインとは?そのメリットとは

2023.10.26

家づくりコラム

【住宅のプロが教える】パッシブデザインとは?そのメリットとは

 

 

はじめに

 

こんにちは!シルバニアホームです。 最近、「パッシブデザイン」という言葉を耳にすることが多くなったと思いますが、その意味や具体的なメリットについて詳しくご存知ですか? 今回の記事では、パッシブデザインとは何か、パッシブデザインの住宅のメリット、そしてパッシブデザインの住宅を建てる際のポイントについて詳しく解説します。 この記事を読むことで、パッシブデザインの魅力と高性能住宅について深く理解できます。 これから新築を考えているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

そもそもパッシブデザインとは?

 

パッシブデザインとは、実は住宅の設計上非常に重要な考え方の一つです。 ここでは、パッシブデザインとその特徴、さらにパッシブデザインの具体例について説明します。

 

パッシブデザインとは?

 

「パッシブデザイン」という言葉は耳にすることがあっても、その具体的な意味について理解している方は少ないかもしれません。 簡単に言えば、パッシブデザインとは自然エネルギーを利用して快適な住環境を作る設計のことを指します。 自然エネルギーとは、太陽光や風、地熱などの自然から得られるエネルギーのことです。 パッシブデザインでは、これらの自然エネルギーを上手に活用して、冷暖房や照明などの人工的なエネルギー消費を減らすことを目指します。

 

パッシブデザインの特徴とは?

 

「パッシブデザイン」の特徴は、「アクティブ」と対比されることが多いです。 アクティブとは、人工的なエネルギーを使って快適な住環境を作る設計のことです。 例えば、太陽光発電や太陽熱利用などの自然エネルギーを電気や熱に変換して利用する方法がアクティブです。 一方、パッシブでは、自然エネルギーを直接利用する方法が主流です。 例えば、窓や壁の位置や形状を工夫して太陽光や風を取り入れたり、断熱材や気密材で家全体を包んだりする方法がパッシブです。

 

パッシブデザインの具体例とは?

 

「パッシブデザイン」の具体例をいくつかご紹介します。 まず、太陽光を利用する方法としては、以下のようなものがあります。

 

  • 南向きに大きな窓を設けて、冬は太陽光を取り入れて暖房効果を得る
  • 窓に遮光カーテンや日よけを設けて、夏は太陽光を遮って冷房効果を得る
  • 天窓や採光窓を設けて、昼間は自然光で照明を減らす

    次に、風を利用する方法としては、以下のようなものがあります。
  • 風の通り道を考えて、窓やドアの位置や形状を工夫する
  • 屋根や壁に通気孔や換気扇を設けて、空気の流れを促す
  • 風の吹き込み口と吹き出し口の高さ差をつけて、温度差による自然換気を促す

    最後に、地熱を利用する方法としては、以下のようなものがあります。
  • 地下室や床下空間を設けて、地面からの冷暖房効果を得る
  • 地中熱交換器や地中熱ヒートポンプなどの機器を使って、地中の温度差を利用する

     

 

パッシブデザインの住宅のメリット3選

 

さて、パッシブデザインの住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 以下に、3つの主要なメリットを具体的にご紹介します。

 

パッシブデザインの住宅のメリット①:快適な住環境が得られる

 

パッシブデザインの住宅のメリットの一つ目は「快適な住環境が得られる」です。 パッシブデザインでは、自然エネルギーを利用して室内温度や湿度を調整します。 これにより、冬は暖かく、夏は涼しく、1年を通して快適な生活空間を提供します。 また、自然光や風が入ることで、明るく爽やかな雰囲気も演出できます。

 

パッシブデザインの住宅のメリット②:エネルギー消費が減る

 

パッシブデザインの住宅のメリットの二つ目は「エネルギー消費が減る」です。 パッシブデザインでは、自然エネルギーを直接利用することで、冷暖房や照明などの人工的なエネルギー消費を抑えます。 これにより、光熱費が削減されるだけでなく、CO2排出量も減らすことができます。 つまり、パッシブデザインは経済的にも環境的にも優れた設計と言えます。

 

パッシブデザインの住宅のメリット③:建物の耐久性が高まる

 

パッシブデザインの住宅のメリットの三つ目は「建物の耐久性が高まる」です。 パッシブデザインでは、自然エネルギーを利用することで、建物にかかる負荷を軽減します。 例えば、太陽光や風を利用することで、建物内部の温度差や湿度差を抑えることができます。 これにより、建物の構造材や仕上げ材に発生するひび割れや腐食などの劣化を防ぐことができます。 また、断熱材や気密材を使用することで、建物全体を保護することができます。 つまり、パッシブデザインは長期的に見てもメンテナンスコストが低く、建物の寿命を延ばすことができます。

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイント3選

 

最後に、パッシブデザインの住宅を建てる際のポイントを3つご紹介します。

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイント①:敷地や周辺環境を考慮する

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイントの一つ目は「敷地や周辺環境を考慮する」です。 パッシブデザインでは、自然エネルギーを最大限に活用するために、敷地の形状や向き、周辺の風景や気候などを把握することが重要です。 例えば、太陽光を利用する場合は、敷地が南向きであることや、周辺に日影になる建物や樹木がないことが望ましいです。 風を利用する場合は、敷地が風通しの良い場所であることや、周辺に風を遮る障害物がないことが望ましいです。

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイント②:専門家に相談する

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイントの二つ目は「専門家に相談する」です。 パッシブデザインでは、自然エネルギーを効果的に利用するために、設計や施工に高度な技術や知識が必要です。 例えば、窓や壁の位置や形状を決める際には、太陽光や風の角度や強さなどを計算しなければなりません。 また、断熱材や気密材を使用する際には、適切な材質や厚さなどを選択しなければなりません。 そのため、パッシブデザインに詳しい専門家に相談して、最適なプランを立てることがおすすめです。

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイント③:換気システムを設置する

 

パッシブデザインの住宅を建てる際のポイントの三つ目は「換気システムを設置する」です。 パッシブデザインでは、気密性が高い住宅を建てることが多いですが、その場合は換気が不十分になる可能性があります。 換気が不十分だと、室内の空気が汚れたり、結露やカビの原因になったりします。 そのため、パッシブデザインの住宅では、換気システムを設置して、常に新鮮な空気を供給することが必要です。 換気システムには、自然換気や機械換気などの種類がありますが、どれも一長一短があります。 自然換気はエネルギー消費が少ないですが、風の強さや方向に左右されます。 機械換気は安定した換気ができますが、エネルギー消費が多くなります。 そのため、自然エネルギーと人工エネルギーのバランスを考えて、最適な換気システムを選ぶことが大切です。

 

まとめ:パッシブデザインは住宅づくりで重要な考え方

 

今回は、「パッシブデザイン」とは何か、そのメリットとは、そしてパッシブデザインの住宅を建てる際のポイントについて詳しく解説しました。 パッシブデザインは、自然エネルギーを利用して快適で省エネな住環境を作る設計です。 しかし、そのためには敷地や周辺環境の分析や専門家の相談などが必要であり、これが住宅づくりの大切な考え方となります。

 

シルバニアホームでは、相模原・厚木・小田原・横浜エリアで高性能な注文住宅をご提案しています。 相模原・厚木・小田原・横浜エリアでのお家づくりはシルバニアホームにお任せください!