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2023.06.26

家づくりコラム

国産材と輸入材(外材)のメリットとデメリット

木材について「国産材は高くて、輸入材(外材)は安い」という金額面のみのイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
ただ金額のみで決めてしまうと、後々後悔することになりかねません!
この記事では、国産材と輸入材(外材)それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
正しい情報を把握して、希望に合うものを選びましょう。

 

国産材のメリットとデメリット

 

日本は国土の森林面積が約70%という森林大国です。
しかし木材の自給率は約40%にとどまっています。
より多くの方に国産材を使っていただくためにも、その特徴をご紹介します。

 

国産材のメリット

 

 

耐久性に優れ、長持ちする

四季があり、寒暖差の激しい環境である日本で育った木は、年輪の間隔が狭く耐久性に優れています。
また日本の気候に耐えてきたということは、日本の建材として適しているということです。
腐食にも強いため、安心して長く住み続けることができます。

 

薬剤が使われていないことが多い

輸入材は輸送に時間がかかるため虫がつきやすく、また腐らせないためにも防虫剤や防腐剤を木材に注入してあります。
国産材もメーカーによっては注入しているので確認が必要です。一般的には薬剤の注入はしていないので、安心して住むことができます。

 

年輪がきれいに出る

日本の四季によって耐久性が上がるだけでなく、年輪がくっきりと出るため、見た目がきれいです。
外国の木は平坦な土地で過酷な環境で育っていないことが多いため、木目が薄くなります。

 

山が整備され、災害に強くなる

今日本では整備されずに放置された山が数多くあります。
国産材が使われるようになれば、手入れされる山が増え、土砂崩れなどの災害を防ぐことにつながります。
また、山の栄養分が川から海に運ばれ、海産物にも好影響を与えることがわかっています。
さらに海外からの輸送にかかる燃料が必要ないため、CO2削減になり、サスティナブルな社会にも貢献できるのです。

 

国産材のデメリット

 

 

しっかり乾燥させないとひび割れや反りが発生

木材は中まで完全に乾燥させなければ、変形しやすい素材です。
特に日本は湿度が高いため、かなりしっかりと乾燥させなければ木が反ってしまったり、ひび割れてしまったりする原因となります。
またただ乾燥させればよいわけではありません。
高温短時間で乾燥させると強度や木の質感が落ちるため、低温乾燥材を選択するのが良いです。低温乾燥は1週間以上乾燥させるので、手間がかかります

 

価格が少しだけ高い

国産材は加工される前は、輸入材とほぼ同価格です。
ただ上記の通り加工に手間がかかるため、加工前の原木価格に比べて費用がかさんでしまいます。
ですが木の種類によっても価格は変わり、特にスギは輸入材とほとんど変わりません。木目が細かく変形しにくいため、多くの場所で利用されています。
つまり、木の種類をうまく組み合わせれば費用を抑えることも可能です。

 

流通量が少ない

日本の木は狭い土地で育つため、直径が小さめのものや曲がりのあるものが多く、必要な寸法を満たす木材が手に入りにくいです。
これは日本の林業が停滞してしまっていることも関係しています。
シルバニアホームでは、提携している古河林業の所有する自社林と契約しているため、安定して良質木材を供給することができます。

 

輸入材(外材)のメリットとデメリット

おしゃれで安いイメージのある輸入材ですが、メリットばかりでなく日本で利用するにはデメリットもあります。

 

輸入材(外材)のメリット

 

 

種類が豊富

アカシアやホワイトウッド、ウォルナット、オークなど、さまざまな種類の木材があるため、好みに合ったものを見つけやすいです。

 

安価で手に入りやすい

流通量が多いため安価で、ほしいときにほしい形状のものが手に入りやすくなっています。
また外国の製材工場は生産性が高いことも、輸入材が安価で提供される理由の一つです。

 

輸入材(外材)のデメリット

 

 

変形しやすい

温度変化の少ない環境で育った輸入材は、四季があり高温多湿な日本の環境に合わず、変形してしまう可能性が高いため、性能表示システムの耐久性、劣化の等級はスギよりも低くなります。
またカビが生えやすく、シックハウス症候群の原因にもなります。
それによって建て替えしなければならなくなると費用がかさみ、長い目でみると国産材の方が得だった…という可能性もあるのです。

 

防腐剤による健康被害リスク

輸入材は長時間の輸送に耐えるため、防虫剤や防腐剤が塗布されており、それによる健康被害が発生する可能性もあります。
住み始めてすぐは特に異常を感じなくても、徐々に悪化する可能性があるので注意が必要です。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?
長く安心して住める家を建てるためにも、国産材と輸入材それぞれのメリットとデメリットを考えて選ぶようにしましょう。
シルバニアホームでは、木材を知り尽くしたプロが厳選した国産材を利用し、さらに自社グループのプレカット工場で加工するため、高品質な国産材をご提供しています。
ぜひお気軽に実物をご見学ください!