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火災に強い家の基本構造とは?

ポイント①省令準耐火構造

~室内で火災が発生しても燃え広がらない構造にすること~

イメージ省令準耐火構造を持つ住宅は、建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を備えています。この防火性能には、「外部からの延焼防止」「各室防火」「他室への延焼遅延」という3つの特徴があります。

外部からの延焼防止は、隣家からのもらい火による火災に備えて、屋根や外壁、軒裏を防火性の高い構造にすることです。
屋根には不燃材料、外壁には防火サイディング壁などを使用して火災を防止します。防火区画化は、各室を完全分離する構造とすることです。この構造の採用により、火が他の部屋に燃え広がりにくくなります。さらに室内の内側(壁・天井)には石膏ボードを使用しており、火が柱などの構造材に燃え移るまで相当な時間がかかるため、避難や初期消火が可能になります。
他室への延焼遅延は、火災の通り道となる壁や天井内部の要所にファイヤーストップ材を使用することです。この措置により、壁の内側や天井裏を伝わって火が燃え広がるのを防止します。
省令準耐火構造の住宅は、防火性の高い構造を備えており、火災保険料が半額程度まで割引になるメリットがあります。

ポイント②ファイヤーストップ材

~高性能遮熱シートも使い火の粉の侵入を防ぐこと~

火災に強い住まいをつくるうえで重要視されている素材に、ファイヤーストップ材と遮熱シートがあります。ファイヤーストップ材は、火災の通り道となる壁や天井内部の要所に設置される木片のこと。壁や天井内部の空気層を細かく区切り、温度が急上昇するのを防ぐために使われる素材で、省令準耐火構造にも採用されています。

遮熱シートは、外部の熱をシャットアウトする素材です。屋根や壁面に使用すると気密性能が向上し、エアコンがよく効くようになります。一方で耐火性にも優れており、隣家などに火災が発生しても、火の粉が家の中に侵入するのを防いでくれます。

  • 放射熱イメージ
  • 放射熱イメージ

遮熱シートが注目されたのは、2016年12月に発生した「糸魚川大火」でした。周囲の店舗や住宅が焼失する中、ほぼ無傷で残った2階建ての一軒家がありました。「奇跡の木造住宅」といわれたこの住宅は、オーナーの証言により、遮熱シートを活用していたことが判明したのです。糸魚川大火では、フェーン現象が発生して、地区全体が物凄い高温になったと推察されています。そうした最悪の環境下でも、建物や室内の家具などのすべてを守ることができた要因のひとつに遮熱シートの存在があったと言われています。

ポイント③一酸化炭素を発生しない素材

~有毒ガスが発生しない素材を選ぶこと~

イメージ断熱素材は、繊維系と発泡系に大別できます。主な繊維系はグラスウール、ロックウール、セルローズファイバー。そして発泡系には高発泡ポリエチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどがあります。

発泡系素材の中で、使い勝手のよさで注目を集めるのがポリエチレンフォームです。主原料のポリエチレン樹脂に発泡剤を加えたもので、高い断熱性能と柔軟性を備えています。この特徴を活かして、壁や柱の隙間にもしっかり充填できるほか、防水素材として給油管やダクトなどの配管カバーにも使われています。

もうひとつの特徴は、特定フロンを使用していないため、環境にやさしく、燃えたときの有害性も少ないこと。近年はこの素材研究がスピードアップしており、燃えにくく、仮に燃えても有害物質が出ない商品の開発が進んでいます。

※シルバニアホームの家づくりでは天井、壁にロックウール、床にはフェノールフォームを使用します。